宮前とおばあちゃんの電話のやり取りで始まる。刻のダイヤルが出た事を相談しており、おばあちゃんは「時量師神(ときはかし)さんの祟り」だと確信。お参りに行くというが、宮前はそれでは無意味と怒って一方的に電話を切ってしまう。
同じくして刻のダイヤルが現れた同級生7人とオンライン通話を行う。残りの人生をどう生きるかを話し合う。宮前と旦那の中原は子供のためにも刻のダイヤルを無くす方法を探る。幸乃は自分の音楽を世に残すために作曲活動。麻生と川崎は高津を誘って我慢していた人生から解放されて自分らしく生きる選択をする事を決意し解散する。
宮前とおばあちゃんの夢から始まる。一方的に電話を切った事が頭に残っておりうなされているところを子供に起こしてもらう。おばあちゃんに謝ろうと電話するもおじいちゃんが出て外出中との事でまた電話する事とし切る。
幸乃のライブに多摩が来て、幸乃に声をかける。これからの時間をどう遣うかを話し合う。そこに幸乃の父と執事が現れ、多摩を連れ戻そうとする。多摩父の横暴な意見に腹を立てた幸乃が多摩に一緒に行こうと誘う。昔から幸乃に惹かれていた多摩は賛同し、一緒に逃げる事となる。
多摩父からなんとか逃げ出した二人は、ダイヤルの消し方について話し合う。多摩父の莫大な財産
をお布施する事で宗教団体から消し方を教えて貰えると話す。しかしダイヤルを消す事が出来たものは他のものから消し方を聞き出すために危害を加えられない様に山奥で一生を過ごす事になる。死んだ様に生きたくはない多摩は逃げたかった気持ちもあり幸乃の提案に乗った。二人はビジネスホテルで残りの時間を過ごす事にする。
川崎と麻生は、自身等を退学に追い込んだ高校教師の元に、お礼参りを実行。人生の終わりが見えて自暴自棄な状態を逆手に目撃者を脅して退散。
宮前等は家族で過ごすためにパンフェスに出かける。何も知らない子供は楽しい時間を過ごす
が、将来の話をする子供の言葉に涙してしまう。
最期に作る曲の発表場所として、ブレイブサンダース(川崎のbリーグチーム)のハーフタイムショーを交渉するが断られてしまう。多摩の伝手でプロレスNOAHのショーで歌わせて貰える事に。しかし逢って話をする代わりに、多摩父に居場所を伝える事を条件として出していた。話し合いを重ね発表出来る事に。そして多摩父に居場所は伝えないとの事で安堵する2人。
(プロレスNOAHの大原さんは実在する人物です。)
父親に話す事を条件に出していた多摩を幸乃が叱る。会話の中で幸乃が多摩の気持ちに向き合う
発言が再燃し、デートの約束をさせられる。
麻生・川崎・高津は幼稚園の前に来ていた。高津を「発達障害疑い」でキツく当たった先生への抗議をするためだった。ただ、高津は中に入れないと言い、麻生が高津とカフェで待つ事に。カフェで事情を聞いて、高津のために川崎が幼稚園に来た事に麻生が気づく。川崎の想いを高津に見せるため、手を繋いで幼稚園に向かう事を提案。
一方、川崎は幼稚園の先生と話し合いをしている。そこに高津と麻生が現れて口論になるが話しは平行線のまま。これ以上は無駄と判断して、その場を去る事に。
宮前とおばあちゃんの前回と同じ夢。ただ途中から、おじいちゃんが出てきて無理矢理駄菓子を買わせようとする。そこで前回同様、子供に起こされる。
高津・麻生・宮前・中原・幸・多摩のオンライン会議。川崎はお礼参り事件で拘置所に。それぞれの近況を話し合う。多摩が家出をした事、宮前はおばあちゃんがいる実家に行く事、麻生は高津に謝りに行こうと説得される。そこに麻生の家に警察がくる。
高津は数年ぶりに実家に帰宅する。過去、虐められていた高津に、何度でも転校出来る環境を与えてあげられなかった母が懺悔し想いの丈をぶつけ合う。家族との蟠りがとけ、高津は二人を助けたいと決心をする。
母は賛同し、そのためには多摩の父親の力が必要だとアドバイスをする。幸乃の番号を知っていた弟が電話し、高津の家族と幸乃で話し合う。最初反対をしていた幸乃だが、様々な想いや考え方を聞き、自分が多摩の父親と会うならと了承する。
幸乃の提案で多摩と突然のデートをする事になる。川崎駅に到着し、お手洗いに行く幸乃。多摩
家の執事が多摩はもう戻って来ない事を告げにくる。
幸乃と多摩父が話し、しぶしぶ納得をする幸乃。立場の違いや強引さはあれど親として可能性があるのに子供を死なせたくないとの思い。麻生と川崎の保釈は約束し去る。
宮前はおばあちゃんがいる岩手に向かう準備を完了させる。そこで旦那の中原が延期しないか?
との提案をする。態度がおかしいと思い、自分のダイヤルが早まって近々死ぬのではと勘繰る。しかし大丈夫と納得し向かう事に。
拘置所から出て来られた、川崎と麻生は多摩父に御礼を言いつつも、すぐに悪巧みに入る。二人はこの世に未練はないが、高津を生かしてあげたいという思いで一致。リスク承知で作戦を練る事に。
高津はダイヤルの期限の先に行われる舞台に出られないと分かっていても、所属している劇団の主演に立候補をする事に。話を進めているうちにダイヤルが舞台当日だったと気付き、主演を争うオーディションを一週間後に行う事に。
幸乃が相方のために音楽を残す話を麿さんとしている。
(麿さんは郷ひろみさんのライブギタリストで実在する人です。ここで話し合っている曲がOPにな
る予定です。)
おばあちゃんの家についた宮前は、二人とも不在である事に不信感を持つ。そこでお隣さんが現れ、二人は巫女の仕事で長期不在と知る。おばあちゃんが言っていたお参りをするために一泊し、中原にも状況を説明。
オンライン会議を開催。中原と幸乃が秘密の話をしている。麻生・川崎・多摩は不参加。それぞれの近況を話し、この後はそれぞれの時間を過ごそうという事で会を締め括る。
川崎と麻生は高津のダイヤルを消すための作戦の最終確認をしている。それは多摩父が多摩のため
に用意した儀式を乗っ取ろうというものだった。
川崎母の元に、高校時代の報復された教師が訪れる。自身がお金を横領しなすりつけたと告白。
刻のダイヤルの事を話し、会いにいって欲しいとお願いをする。
儀式の現場に到着するが、多摩父と執事しかいなかった。儀式は行う事が出来ず、多摩は残り1日を幸乃と過ごすためにライブ会場に向かった後だった。麻生は多摩父に刻のダイヤルを他人に移せるチケットを渡して会場に向かう事に。そんな二人を執事に送らせ、自身は残ると言い出す。
説得された執事が送ろうと部屋を出たところに、川崎母が居た。
会場に向かう車中では川崎と麻生が話している。麻生からチケットを盗み取る川崎。
会場では、イベントが始まっていた。そこで、宮前の刻のダイヤルが今日じゃない事を中原が告げる。残り33年。おじいちゃんとおばあちゃんが出てきた夢の、額と一致する事に気づく。2人はこの世にいない事を悟り、自分だけが生き残る事を申し訳なく思う。2人を残していなくなる事を謝る。
幸乃のライブが始まる。曲と共に、少し回想が入り、多摩はもう少し生きられる様だから、父親に会いに言って欲しいと伝える。しぶしぶ了承する。多摩の方を見て告白しながら、曲終わりで消えていく。
チケットを盗み取った事を伝え、麻生のダイヤルを川崎に移す。ダイヤルを持っている人間が使えば存在そのものがなくなる事を知っていた川崎は全てなくなる事を望んでいた。消えてしまったその後で、鏡に映ったボディペイントを見て麻生は涙した。
幸乃と弱視の少女の恋の物語。幸乃が24歳の頃に、ギャングに絡まれていた女性(まどか)を助けて恋をする。2人は順調に育んでいたが、弱視を知らない幸乃が夜に会えない事を不審に思って喧嘩。夜に会おうとまどかも頑張るが不慣れな道でほとんど見えず待ち合わせ場所まで男性に手を繋いで貰って到着する。弱視だと聞かされて、誤解はとけたがこれからの事を聞かれ即答出来ずに1人で帰ってくれた事にほっとする。その帰りに事故に遭い、まどかは帰らぬ人に。
そのエピソードはどこからか漏れて人に伝わり、曲は意図せぬ形で注目を集めていく。
まどかと幸はあの世で、多摩の話をし、曲の話をして締めくくり。
団地住まいで虐められている少女(きらり)と出会い、助ける事に。ギャングメンバーに虐めている
人たちを追いやったところに、きらりのおばあさん(きらりばあ)が到着して麻生をいじめっ子と勘
違いして、叩かれてしまう。勘違いだと気づいてもらい、刻のダイヤルをみた、きらりばあは御礼
を渡したいと家に呼ぶ。
昔、麻生自身が住んでいた部屋にきらり等が住んでいると知りテンションがあがる。夕飯を食べ
て帰り際、刻のダイヤルを人に写せるチケットをもらう。
虐められているきらりのところに麻生が登場し、いじめっ子2人を追い払う。いつのもの様にご飯
を食べて帰るときに、きらりばあが駅まで送っていくという。道中、チケットできらりばあに移
しても良いと言われるが断る。また虐めについても聞きたがったが、状況を聞きもう少し見守る
事にする。駅に着いたときにいじめっ子2人に目撃された。
2人に暴力を震われて、きらりばあは入院する事に。きらりは状況を察知し、いじめっ子2人のところに。麻生は集団リンチに合う事に。それでも我慢をしていた麻生だったが、きらりばあが止めに来て、きらり・きらりばあが暴力をふるわれた事でキレ、ギャングチームメンバーの1人を呼ぶ事に。そこに現れたメンバーは三人。警察沙汰を起こして捕まるわけにはいかない麻生を押さえつけ、他の2人が場を解決。
様子を見ていた警察にきらりばあが情状酌量を訴える。
母と口論になる川崎。最初のうちは黙って聞いていたが、無責任に見放し今更やってきた母に怒
る麻生。その手に持っていたチケットを見て、奪い取ろうとする母。あんたにはやれないという麻生。母の静止を振り切り、会場に向かう。
向かう途中、最期だからおしゃれをしたいという川崎。弄りながらも服を買って、お揃いのボディペイントを顔にする。
会場では最期の時間前に、幸乃と多摩が話している。そこに、多摩父から幸乃に連絡。これからチケットを使って、自分に多摩のダイヤルを移すと伝える。動揺しながらも安堵する幸乃。本人には言わないで欲しいとお願いされる。
ラジオドラマ「crossLoads」
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